ジーンズの尻ぐりやヨーク、パンツの脇など、チェーンステッチで互いの生地を巻き込むように縫った仕様です。
最近では、このチェーンステッチを上手くデザインに取り入れて使われるメーカーさんも増えています。
弊社では、この巻き縫いの幅に以前から着目し、針幅を、3/16インチ(0.47センチ)から3/8インチ(0.95センチ)まで複数ご用意しています。
図解するとこのようになります。
お互いの生地をかみ合わせるように巻き込みながら縫っていくため「巻き縫い」と呼ばれます。
二枚の生地でもお互いかみ合わせることにより、倍の枚数を縫っているのがわかります。
たとえば、ジーンズのヨーク同士のはぎ合わせ部分などは、16枚もの生地が一箇所に集まることになり、かなりの厚みが出ます。
具体的に製品で見るとこのようになります。
針は、真ん中の一本を抜く事も出来るので、ジーンズでは二本針、ワークパンツでは三本針と使い分けられています。
裏を見ると、ステッチはチェーンステッチになっています。
縫製は、巻き縫い専用のミシンを使って行います。
写真は、UnionSpecial(ユニオンスペシャル)の358と呼ばれるミシンです。
ジーンズの尻ぐり、内股、脇など、かなりの厚みを縫うためには必ず必要になってくるミシンです。
現在は生産されていないため、弊社ではストックも含め、15台ほどを用意しています。
ラッパと呼ばれる金具です。
この金具に生地を差し込みながら縫っていきます。
手の加減のみ、ガイドなど何もなしに縫っていくので、きちっと巻けるようになるには、縫い手の熟練と、ラッパの微調整が必要になってきます。
ゲージ(針幅)の一覧を作成しております。
お取引のあるお客様でご希望に応じてお渡してしております。
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